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1) 大国主大神(大国主命)を祭る 「出雲大社」
旧暦の10月は、一般的には神々が出雲にお出かけになられる月、といわれ、「神無月(かんなづき)」と呼ばれています。一方、八百万の神様が出雲大社にお集まりになられる出雲では、旧暦の10月は「神在月(かみありづき)」と呼ばれます。
出雲大社のご祭神は古事記の神代巻に登場する「大国主大神(大国主命)」で、人々の「しあわせ」のご縁を結ぶ神様として知られています。
2020年は11月24日(火)に、出雲大社の西、1キロにある稲佐の浜で神々をお迎えする「神迎祭(かみむかえさい)」が行われ、12月1日(火)に神様がお帰りになられる「神等去出祭(からさでさい)」が行われます。
その間、日本中から参集された神々は本殿の東西にある十九社に滞在され、人と人とのご縁を「神議(かみはかり)」にかけて決められるのだそうです。
この十九社の扉は普段は閉まっていますが、神在祭の時期には扉が開けられていて、神様が自由に出入りされるようになっています。(神々が参集される出雲大社ならではの建物です。)
出雲大社は何度か訪れていますが、いつ訪れても心が安まる神聖な場所だと感じます。
なお、ここでのお参りは一般の神社と異なり、拝礼は二拝(礼)・四拍手・一拝(礼)でお参りします。 出雲大社の公式ホームページはこちら。
2) 出雲大社を訪れたら、併せて訪れたい 「古代出雲歴史博物館」
出雲大社のすぐそばには、古代出雲歴史博物館があります。(徒歩でほんの数分です)
古代の神殿の復元模型や国宝の青銅器群(近郊の加茂岩倉遺跡と荒神谷遺跡から出土した弥生時代のもの)も展示されていて、古代ロマンに溢れています。神話を映像で見ることができる神話シアターもあり、この地域についての寄り深い知識を得ることができます。
出雲大社を訪れたら是非、併せて訪れてみてください。
出雲古代歴史博物館のホームページはこちら。
3) 島根半島の西端にたつ「日御碕(ひのみさき)灯台」
1903年(明治36年)に建てられた高さ43.65メートル、海面からの高さ63.3メートルの日本一の高さを誇る灯台です。世界の歴史的灯台百選に認定され、国の重要文化財にも認定されています。
白亜の外壁には、松江市の美保関で切り出された石材が利用されていて、内部はレンガ造りになっています。螺旋階段で最上階まで上がることができ、最上階からは360度のパノラマが楽しめます。(すぐ真下が海なので、高所恐怖症の方には辛いかも知れません・・・。)
駐車場から、灯台に向かう小路にはお店が幾つか並んでいますが、このあたりではヒラマサの刺身をのせた海鮮丼なども名物です。日本海の新鮮な海の幸は、やはり海辺の訪問地ならではですね。
4) 日御碕を訪れたら、併せて訪れたい 「日御碕神社」
日御碕灯台に向かう途中、道の下の方(海沿い)に見えるのが日御碕神社です。朱塗の権現造りで、素戔嗚尊(スサノウノミコト)を祀る神の宮(上の宮)と天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀る日沉宮(下の宮)の二社からなっていて、両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれています。
神の宮(上の宮)はスサノオノミコトが「我が神魂はこの柏葉の止る所に住まん」と投げた柏葉がこの地に止まったという伝説に由来しているそうです。
昼を護る「伊勢大神宮」に対し、ここは夜を護る対の社殿として建てられたと言われているそうです。すぐそばには海があり、とても印象的な神社です。
5) 斐伊川の近くにある「出西(しゅっさい)窯」
個人的なお気に入りの紹介となりますが、出雲市から車で15分位の場所(出雲市から東に約6キロ)にある山陰の民藝窯と言えるのが、こちらの出西窯です。
周囲を田んぼに囲まれた、のんびりとした風景の中に周囲に溶け込むように工房・その他の建物が建っています。
出西窯は1947年(昭和22年)の開窯されましたが、柳宗悦や河井寛次郎などの民藝運動のメンバーに指導を仰ぎ、現在でも「日常を彩る健全で美しい暮らしの器」(ホームページより)を造り続けています。
出西窯のホームページはこちら。
登り窯のある工房の横には、2階建ての直売店舗があり、ゆっくりと日常遣いの食器を見て回ることができます。また、店舗の裏には、お洒落なベーカリーカフェ「コション・ドール」があり、美味しいパンを食べながらゆっくりと時間を過ごすのもおすすめです。
コション・ドールのホームページはこちら。
6) 松江から足を延ばして えびす様を祀る総本宮へ「美保神社」
美保神社のご祭神は、事代主神(コトシロヌシノカミ)と三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)のです。コトシロヌシノカミは、えびす様として知られており、航海安全、商売繁盛などで信仰されています。
神社の目の前には小さな湾(美保湾)が広がっています。鳥居の横にはノスタルジックな雰囲気の小路があって、こちらも風情があるので併せて立ち寄ってみてください。
7) 世界に誇る庭園が見どころ「足立美術館」
2020年でちょうど開館50周年を迎えた島根県を代表する美術館です。
なかでも庭園は国内外での評価が高く、アメリカの日本庭園専門誌「Journal of Japanese Gardening」において、17年連続で日本一に選ばれています。
四季折々の姿を見せてくれる庭園は、日々、細やかに手入れされていて、背後の山をも一つの風景に取り込んで、一つの絵画のように感じられます。館内をまわっていると、長方形の窓枠から庭を眺められる場所があり、一枚の掛け軸のように見立てられています。ここも、庭園を作品の一つと捉える足立美術館の名物ポイントの一つです。
館内の展示では、横山大観をはじめとした近代の日本美術の巨匠たちの作品が見られ、美術館が所蔵している約1,500点の作品が年4回の特別展で順次紹介されています。
横山大観のコレクションは120点にもおよび、常時20点前後が展示されています。絵画だけでなく、陶芸作品では民藝運動の中軸として活躍した河井寛次郎の作品や、料理人でもあり陶芸家としても知られる北大路魯山人の作品なども展示されています。
館内をじっくり見学された後は、庭園を眺めながら休憩できる喫茶室もお勧めです。(足立美術館の最寄り駅はJR「安来駅」になりますが、駅から庭園まで無料のシャトルバスも出ています。)
足立美術館のホームページはこちら。
8) 牡丹の名所 大根島にある庭園 「由志園」
宍道湖と日本海をつなぐ中海に浮かぶ大根島は、日本一の牡丹苗の生産地です。5月頃になると島中で牡丹の花を見ることができます。(また、この島は高麗人参の日本で3箇所しかない栽培地の一つなのだそう。)
由志園では、一年中、牡丹の花の展示を見ることができます。また、1万2千坪の池泉廻遊式の日本式庭園があり、季節により異なる楽しみ方ができます。
お食事処も併設されているので、ゆっくりと訪ねてみたいところです。
由志園のホームページはこちら。
まとめ
神話の郷、出雲と松江の周辺には見どころが沢山あります。
松江を拠点とするのであれば、関東地方からの訪問の場合、羽田空港から出雲空港(JALが就航)、または米子空港(ANAが就航)を利用するのが便利です。(出雲空港から松江までと、米子空港から松江までだと、さほど距離的に変わりません。)
また、松江市内や松江から出雲大社を訪れるだけであれば、電車や市内循環バスの利用で問題ありませんが、各訪問地を巡ろうと思うと、一つ一つの場所が離れているのと交通の便が悪いところもあるので、やはりレンタカーが便利です。
各社のレンタカーを比較して選ぶことができるサイトなどもあるので、上手に利用してみるのも良いですね。
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