ポルトガル旅行回想記4 セトゥーバルと王妃の町オビドス編

コスタ・アズール(青い海岸)の港町 セトゥーバル(SETUBAL)

エボラを出発し、この日は、今回の旅行で1番楽しみにしていたのが城壁に囲まれてた小さな町オビドスの訪問です。
途中で、どこか小さな村に立ち寄ろうかと思っていましたが、なるべく早くオビドスに到着したいので、昼食だけ途中の町で食べていくことにしました。
急遽立ち寄ることにしたのが、ポルトガル第4の都市セトゥーバルです。

ここは、リスボンとアルガルヴェ地方に挟まれたコスタ・アズール(青い海岸)にあり、サド川の河口に開けた町。

ちょうどお昼前だったので、少し町を散策した後にお昼ご飯を食べることにしました。
地図を見ていると市場らしきものがあったので、立ち寄ってみることに。

屋内市場は、新鮮な野菜や港町らしい魚介が並べられた市民の台所といったところです。

さすがポルトガル!

驚いた驚いたのは市場の入り口にも鮮やかなアズレージョ(装飾タイル)!
そして、市場の中にもアズレージョが!
いかにもポルトガルらしい装飾に溢れた市場です。

鮮魚などが並ぶ市場
市場の入口のアズレージョ

市場を見学した後は、ぶらぶらと歩きながら、移動途中に調べていた地元の気軽なレストラン(雰囲気は、地元の食堂といった方がしっくりきます)に向かいました。

お店の名前は、CASA SANTIAGO REI do Choco Frito
住所:Av. Luisa Todi 92, 2900-450 Setubal

地元でも人気のお店のようで、少し早めに到着しましたが、地元の方で賑わっていて、次々と人が入ってきます。

大きなイカのフリット!
野菜のスープも美味しい

お店の名物のようだったのでイカのフリットを注文しました。
硬いのかと思ったら、ふわふわで柔らかく、揚げたてなので美味しい〜。
寒いので、野菜のスープと一緒にいただき、思いがけず満喫したセトゥーバルでした。

ポルトガルを車で旅して感じたこと

食後は一路北上してオビドスへ向かいます。
途中、リスボンと対岸を結ぶテージョ川に架かる橋、ヴァスコ・ダ・ガマ橋を通りました。

テージョ川に架かるヴァスコ・ダ・ガマ橋

ポルトガルを車で旅行して、感じたことがあります。
これまでにもフランスやイタリアなどを車で旅したことがありますが、ポルトガルで感じたのは、「どの車も運転が早い!」ということ。
高速道路などは特に、皆ガンガン飛ばして追い越して行くので本当にドキドキしました。一般道においても、どの車も速いと感じました。
筆者はこれまでにも、仕事で沢山の国を廻っていて、車での移動は沢山しているのですが、ポルトガルでの体感は他のヨーロッパの国々よりも速く感じました。恐るべしポルトガル・・・。
(筆者は運転が苦手なので同行者にいつも運転してもらっていますが、慣れない土地での運転に加え、周りの車がどれもとても速いので、かなりプレッシャーだったのではないかと思います。。)

城壁に囲まれた王妃の町 オビドス(OBIDOS)

オビドスが近づいてきました

さて、そんなこんなでやっと目的のオビドスに到着です。
オビドスは城壁に囲まれた町ですが、今回の宿は城壁の中にあるポサーダを予約していました。カーナビの案内でオビドスまでは到着したものの、(道路工事か何かがあったようで)ナビの示す道が閉鎖されてしまっていて、どうしても城壁内に辿り着けず・・・。
何度も城壁の外をぐるぐるとまわる羽目になってしまいました。ホテルにも何度も電話で連絡を入れて道順を訪ね、、、途中で車を降りては道行く人に道を聞き、、、。

最終的に分かった正しい道(?)は、(ポルトガルの道路交通法上正しいのかは不明ですが)「進入禁止」っぽい看板が出ていた(!?)歩行者用と思われる小さな城門をくぐって城壁内に進むということでした。
城門自体がかなり狭く、車一台がギリギリ通れるかどうかという幅だったので、筆者には絶対に運転は無理だと改めて思いました・・・。

そして、細い旧市街の路を上り、坂の上にあるポサーダにようやく辿り着くことができました(涙)。

オビドスのポサーダ POUSADA CASTELO OBIDOS

無事にポサーダに到着すると、レセプションのスタッフが(何度も電話したので)、「大変だったでしょう~」と労ってくれました。
ポサーダ前の坂道も、これまたとても狭く駐車スペースも限られる為、駐車はホテルのスタッフが代わってくれました。(有難い。。)

ポサーダの入口
中庭を囲む形でお部屋があります

どうにか宿に辿りついたので、まずは今回宿泊するポサーダの内部を見学することに。
というのも、部屋やホテル施設の説明を受けた際に、宿泊客だけで入ることのできるホテル内の城壁の一部(お城の屋上)に上がることができると説明を受けたからです。

お城の上にあがる場所は城内のレストランなどを抜けていった先にあるので、館内見学も兼ねられて良かったです。(訪問した時期が冬だったこともあり、一部は改修工事中だったりしましたが。)

クラシカルな雰囲気のお部屋
眺めの良いテーブル席
館内はクラシックな雰囲気です
朝食のレストランの雰囲気も素敵

オビドスは、ポルトガル王ディニスが、13世紀後半に王妃イザベラへの結婚祝いとして贈った町として知られていて、以来19世紀半ばまで王妃の直轄領となっていたため「王妃の町」とも呼ばれています。

そんな町にあるオビドスのポサーダは、町の一番高い場所にある15世紀の古城を改装したポサーダなのです。クラシックな古城の雰囲気と快適に改装されている室内は居心地が良く、ポルトガルで人気が高いポサーダというのも納得です。

ホテルの一部もお城と城壁に
ホテルの城壁からの眺め

オビドスのポサーダ(Pousada Castelo Obidos)のサイト(英語)はこちら

オビドスの町中を散策

ホテル内見学を終え、お部屋で一息ついてから町の散策へでかけました。
オビドスは城壁に囲まれた小さな町なので、歩いて廻ってもそんなに時間はかかりません。
宿泊しているポサーダはオビドスで一番高い場所にあるお城だった建物なので、町を散策するには少し坂を降りていくことになります。
ホテルの前の道を道なりに進むと、すぐに小さなメインストリートのディレイタ通り(Rua Direita)です。石畳の可愛らし道沿いに、レストランやお土産物屋さんが立ち並んでいます。通りの途中には、ブーゲンビリアが咲いていたり、陶器の人形が飾られていたり、散策するだけでも楽しめます。
筆者が訪れたのは、クリスマス前の時期だったので、通りには可愛らしいイルミネーションの飾りつけもされていました。夜にはイルミネーションが灯り、人もほとんどいなくてとても綺麗でした。

可愛らしいメインストリート
ブーゲンビリアと陶器の人形飾り

ポサーダからディレイタ通りをまっすぐ行くと、この町の西の門、ポルタ・ダ・ヴィラ(Porta da Vila)があります。ポルタ・ダ・ヴィラのある広場で道は二手に分かれているので、今度は、下のジョセファ・ドビドス通り(Rua Josefa d`Obidos)を歩きます。

ポルタ・ダ・ヴィラ門
二手に分かれる道(左がディレイタ通り)
夜はとても静かです
ポサーダ前から見る夜景

途中、道を逸れて城壁のそばを歩いてみたりしながら、サン・ペドロ(Sao Pedro)教会や、サンタ・マリア(Santa Maria)教会の建物などを見ながら進みます。
このあたりまで来ると、もうポサーダもすぐそばです。再びディレイタ通りに戻り、あっという間に町の散策も終了です。

オビドスで夕食をとったレストラン 「COMENDADOR SILVA」

オビドスでの夕食は、冬の時期だったので開いているレストランが少なく、ポサーダでオビドスの城壁内部にある4星ホテルCasa das Senhoras Reinhas のレストラン「Comendador Silva」を紹介してもらいました。
ポサーダから歩いて5-6分位の場所にある、お洒落で素敵なレストランです。
お食事には、たっぷりの野菜スープと蛸の料理をいただきました。

落ち着いた雰囲気のお店です
蛸の料理をいただきました

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