ポルトガル旅行回想記2 アヴェイロ/コスタ・ノヴァからコインブラへ

ポルトでレンタカーを借りる

ポルトを出発し、いよいよ南に南下します。
この旅行での移動方法は、色々と検討した結果、小さな村にも立ち寄りたいので最終的にレンタカーを利用しました。とは言え、実際の運転は、運転が苦手な筆者ではなく、同行者が運転してくれています。うぅ、感謝(涙)。

ポルトで2泊した後、早速、サン・ベント駅近くのレンタカーを借りに行きました。
予約は日本出発前にAVISでオートマチック車を予約してから渡航しています。
ヨーロッパでは圧倒的にマニュアル車が多いのですが、海外での運転はただでさえ気を遣うことが多いので、少しでも乗り慣れたオートマ車を確保して不安を取り除きたいところです。(運転しているのは私ではありませんが・・・)
ポルトガル車を借りる際に不安だったのが、日本で言うところのETCシステムにあたるポルトガル版、ヴィア・ヴェルデ(Via Verde)のシステムです。
高速道路のゲート上部に緑のボードに白地でVマークが書かれていて、このゲートを通ると車内に設置してある機器が電子探知機で検知されて課金されるシステムになっています。
ただ、どうやってそのシステムを使うのか不安に思っていましたが、ちゃんとレンタカー屋で説明があり、その場で手続きをして申し込むことができました。
クレジットカードを登録し、通行料は後日カードで引き落としされるように設定できたので一安心です。

ストライプ柄の家々が可愛らしい コスタ・ノヴァ(Costa Nova)

無事にレンタカーでポルトを出発して、まずはアヴェイロ(Aveiro)に向かいます。
その前に、アヴェイロの近くで立ち寄りたい小さな町があったので、写真ストップです。
アヴェイロから15分位車で走った西の海岸線にあるコスタ・ノヴァは別名“パジャマ・シティ”とも呼ばれています。実際に訪れてみると、なるほど、白と赤、白と青、黄色などの様々な色のストライプが描かれたカラフルな家々が可愛らしく立ち並んでいます。(ストライプ柄のパジャマみたい!)

ストライプが可愛い家々

元々は、漁港のこの町で、濃霧の際に自分たちの建物を認識し易くする為に漁師によって施された模様だったようです。現在では周辺のショップやレストランなども同じ模様で統一されていて、カラフルでとても可愛らしい町です。
残念ながら筆者が訪れたのは冬でほとんどお店が閉まっていましたが、夏はバカンスに訪れる人々で賑わっているようですね。

水の都アヴェイロ(Aveiro)

アヴェイロは潟が内陸に食い込んだ地形に位置する港町で、モリセイロと呼ばれる小舟が町の名物になっています。
アヴェイロの周辺では漁業と酪農が主産業で、酪農はこの潟で取れる海藻が肥料となって地味を肥やしたのだそうです。
モリセイロはその海藻を採取するために使われていた小舟で今は観光用として利用されています。

カラフルなモリセイロが浮かぶ運河
町の中はこんな雰囲気です

小さな町なので町中もすぐ廻れてしまいますが、この町を訪れたら是非食べておきたいポルトガル・スィーツの一つが「オヴォシュ・モーレシュ(Ovos Moles)」です。

貝殻やワイン樽の形をしています

一言で言うと卵黄の濃厚なクリームが入った最中のようなお菓子です。15世紀に旧イエス教会の修道女たちによって作られたのが起源のアヴェイロの銘菓で、形も様々。ホタテ貝やマテ貝の形をしたものやワインの樽の形など、色々な形があって楽しめます。町中のカフェでも1つから購入できるところが多いので、コーヒーと一緒に味見してみてはいかがでしょうか。

大学町 コインブラ(Coimbra)

アヴェイロからさらに南下して向かうのは大学の町コインブラ(Coimbra)。
ポルトガルでリスボン、ポルトに次ぐ第三の都市で、丘の上にある大学を中心に町が広がっています。コインブラ大学は、1290年に設立されたヨーロッパでも最古の大学の一つです。

大学の建物の一部

敷地内で、コインブラ大学のトレードマークの黒いマントを身に着けた学生さんを見かけました。

トレードマークの黒いマント
装飾が美しい大学の礼拝堂

現在、大学は古い部分と新しい部分に分かれていますが、古い大学の建物では、有名なコインブラ大学のジョアニア図書館(Biblioteca Joania)などが観光客に公開されています。
ジョアニア図書館はジョアン5世の時代、1724年頃に建てられ、16~18世紀の蔵書が約30万冊も保管されている他、図書館内部の装飾が素晴らしいのでコインブラを訪れたら是非訪れていただきたい場所です。

旧市街の小路散策も楽しい

大学を後にしたら、ぶらぶらと坂道を下って旧市街を歩きます。途中、ファドのお店を発見!
リスボンのファドは女性が歌うファドが多いですが、コインブラのファドの男性が歌い手。大学町らしく、男子学生が愛する女性に捧げる歌や、学生生活をうたった曲など、イメージとは一風異なるファドがコインブラ流です。

コインブラで選んだ宿泊ホテル Tivoli Coimbra(ティボリ・コインブラ)

コインブラでは、4ツ星ホテルの「ティボリ・コインブラ(Tivoli Coimbra)」に宿泊しました。アメリカンタイプのホテルなので設備も整っています。旧市街ビューのお部屋からは丘に広がる街がよく見えて、眺望も楽しめました。(車もホテル裏にある駐車場に停められました。)

お部屋の窓から眺める旧市街

↑写真は宿泊翌日で天気が悪かったため、残念ながら綺麗に写真が取れませんでした(-_-;)
ホテルから歩いてコインブラ大学まで行きましたが、行きはホテルのスタッフに教えてもらい、町中から大学のある丘の上まで行けるエレベーター(有料)を利用して大学図書館を訪れました。
帰りは、旧市街をぶらぶらと歩いたりしながらホテルまでゆっくり戻ってきました。(歩くと20分くらいかかります。)

次回は、ポルトガル旅行回想記 「ポルトガルの小さな村巡りとエヴォラ」に続きます。

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