南仏ニース おすすめの観光箇所とお得なパス情報

ニースや周辺のコートダジュールの町々には、この地方を愛した芸術家のアトリエやゆかりの地が点在しています。できれば、時間をとって周辺の町々を含めてゆっくりと見学したいところです。ニースで訪れておきたい場所と周辺の町の見どころをご紹介します。

ニースで是非訪れておきたい美術館

ニースには、いくつかの美術館がありますが中でもシャガールとマティスの美術館は見逃せない美術館です。

シャガール美術館 (Musee National Marc Chagall)

南フランスには芸術家が愛した町々が沢山あり、その町々に小さな美術館やアトリエが残っていたりしますが、ニースを訪れたなら是非訪れておきたいのがシャガール美術館です。町の中心から少し離れていますが、市バスを利用して行くことができます。
美術館内にはシャガールの大作(主には聖書の物語を題材とした絵画)が展示されている他、鮮やかなステンドグラスで飾られた館内にあるホールなどを見ることもできます。シャガール美術館では、日本語のオーディオガイドを借りることができます(入口でパスポートを預ける必要があります)。日本語での作品説明を聞きながら絵画鑑賞をすることができるのでおすすめです。
シャガール美術館のサイトはこちら

休館日:火曜日
ニースの町中からのアクセス:
5番の市バスで「Musee Chagall」にて下車。バス停からすぐ近くです。
※バスの路線は2020年現在のものです。バスの路線番号が変わることもあるので、現地で最新情報を確認することをおすすめします。

広々とした展示スペース
ブルーが印象的なステンドグラス

マチス美術館 (Musee Matisse)

ニース中心部の北にシミエの丘、シミエ地区があります。オリーブの木などが茂る大きな公園となっていて、古代ローマ時代の遺跡が見られたり、考古学博物館などもある公園ですが、その一角にある赤い外観の邸宅のような建物がマティス美術館です。
マティスは1917年頃からニースに暮らし、1954年にニースで亡くなっています。この美術館ではデッサンや切り絵、絵画の他、マティスが利用した装飾品や家具なども見学することができます。また、ヴァンスにあるマティスが装飾を手がけたロザリオ礼拝堂の模型なども展示されています。
マチス美術館の公式サイトはこちら

休館日:火曜日
ニースの町中からのアクセス:
5番の市バスで「ARENES/MUSEE MATISSE」にて下車。バス停からすぐ近くです。
(他に33番、16番などの市バスでもいけますが町の中心からだと5番のバスが便利かと思います)
※バスの路線は2020年現在のものです。バスの路線番号が変わることもあるので、現地で最新情報を確認することをおすすめします。

色鮮やかな作品
美術館のチケット売り場

人々の暮らしを垣間見る ニース散策のおすすめ

サレヤ広場のマルシェ(市場)と旧市街

ほぼ毎日サレヤ広場で開かれている市場です。火曜日~日曜日までは朝6時から午後1時まで、主に野菜や果物や生花、その他ニース周辺で作られる生産物が売られています。月曜日には(ほぼ毎週)朝7時から夕方6時頃までアンティーク市が開かれています。
見て歩くだけでも楽しい市場なので、朝の散歩などで訪れてみるのもよいでしょう。
サレヤ広場から続く旧市街には小路や階段などが入り組んだ古い町並み(旧市街)が残っています。

月曜日はアンティーク市が開かれる
花屋や八百屋が軒を連ねる市場(月曜以外)

海沿いの散歩を楽しむ プロムナード・デザングレ

海岸沿いにある車道の脇に広めの遊歩道が設けられています。海を見ながら散歩やランニングなどを楽しむのにも最適です。通りの名前は、19世紀前半にこのあたりを保養地として訪問していたイギリス人の人々の出資により整備されたことに由来しているようです。(プロムナード・ザングレとは「イギリス人の遊歩道」を意味しています。)

海沿いのプロムナード
浜辺でくつろぐ人々

ニースの全景を眺めることができる 城跡公園

旧市街の東側の高台には、城跡公園があります。
スイスホテル(SUISSE HOTEL)の横に城跡公園へあがるエレベーターがあります。(フランス語でエレベーターはASCENSEURといいます)また、近くにある階段を利用して高台にある公園まであがることもできます。
城跡公園の展望台は、ニースの旧市街とそれに続く街並み、また地中海を一望できる絶景スポットになっていてオススメです。

城跡公園からの眺め

城跡公園へは町中を走るプチトラン(ミニトレイン)もおすすめ

マセナ広場の隣、アルベール1世公園の海岸寄りのスタンドから、約20分間隔で運行されている観光用のプチトラン(ミニトレイン)があります。通常は9:40頃から17時(夏場は18:20まで)まで運行されており、海岸線やサレヤ広場などを通りながら、ニースの港の横を通って城跡公園まで上がります。頂上に着くと約10分の写真ストップの為の休憩時間があるので、その間にビューポイントからの景色を楽しむことができます。プチトランでの移動中にはイヤホンで日本語の案内を聞くことができます。ニースの歴史や見どころなどを効率よく知ることができ、満足度が高いのでオススメです。下記にご紹介する「フレンチ・リヴィエラ・パス」にも含まれているので、お得なパスとして上手に活用したいところですね。

プチトランのコースは一周約45分

上手に活用したい!美術館などがお得になる「フレンチ・リヴィエラ・パス」

フレンチ・リヴィエラ・パス(FRENCH RIVIERA PASS)は、ニース観光・会議局が発行している美術館などの施設やアクティビティが無料または割引で利用できる便利なパスです。
24時間(26ユーロ)、48時間(38ユーロ)、72時間(56ユーロ)で、市内の観光案内所などで購入できます。また、オプション費用が別途掛かりますが、バスやトラムが乗り放題になる交通券も付けることができるので、いちいちバスやトラムの券を買う必要も省けます。
このパスにはニース市内だけでなくコートダジュール地方の他の町の施設も含まれているので、何日か滞在し、周辺の町に足を延ばす方にとっても便利です。
ニース市内では、シャガール美術館(通常8ユーロ)やマティス美術館(通常10ユーロ)も無料になるほか、郊外のヴィルフランシュ・シュルメールまでを走る2階建て観光バス「Le Grand Tour」(通常23ユーロ)も無料になります。その他、上述のニースの町中から城跡公園までをぐるりと廻るプチトラン(通常10ユーロ)も無料で利用できるので、あっという間に元が取れてしまいます。
フレンチ・リヴィエラ・パスの詳細はこちら

まとめ

ニースに滞在する際に、美術館や博物館などの見どころを訪れる予定なら「フレンチ・リヴィエラ・パス」はとてもお得なパスだと思います。市バスやトラムなどの公共交通機関が乗り放題になる交通券を加えたパスを購入し、上手に利用して散策を楽しみましょう。
言葉の面で不安がある方は、ニース発着の現地ツアーなどもあります。日本から事前に予約していくことができるので、こういったプランもうまく利用して、より充実したニース滞在を楽しめるとよいですね。


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