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ヴェネチア本島で訪れたい、おすすめの場所10選
海洋国家として栄えたヴェネチアには見所が沢山あります。
迷路のような細い路地を歩き、行き交うゴンドラを眺めたりするだけでも、時間を忘れて楽しめます。何日滞在しても飽きないベネチアですが、ハイシーズンの日中ともなると、多くの観光客で賑わいます。一つの見学箇所にかなり時間がかかることもあるので、なるべくゆとりを持った計画が立て、事前の入場予約などもうまく利用して見学しましょう。朝の比較的人の少ない時間帯も有効活用し、写真を撮りながら散策をするのもおすすめです。ここでは、本島の見どころを10箇所に絞ってご紹介します。時間を上手に使って、充実した時間が過ごせるといいですね。
朝のヴェネチア散歩のおすすめ
1) 市民の台所 リアルト橋近くの「魚市場」(Pescheria)へ
宮殿や美術館などの観光地の多くは、9時頃からオープンします。
春~秋にかけての旅行の場合、朝は6時半前後から明るいので、本島に宿泊して、まだ人の少ない時間帯にサン・マルコ広場やスキアヴォーニ河岸、またリアルト橋などを、朝の散歩で訪れてみるのもよいと思います。(観光シーズンの日中はかなり混み合います。)
個人的には、リアルト橋から少し北に進んだところにある、魚市場も朝の散歩でのおすすめです。海に囲まれたベネチアらしく様々な魚介が並び、色とりどりの野菜など並ぶ、市民の台所といったところです。
魚市場:火曜~土曜までの昼過ぎ頃まで。(日・月は休み)
初めてのヴェネチアなら、まずはサン・マルコ広場周辺へ。
2) サン・マルコ広場(Piazza San Marco)
過去から現在に至るまで、ヴェネチアの象徴とも言える広場です。長方形に近い形をした広場は、周囲を柱廊のある館群(かつての行政館)に囲まれています。有名なカフェ・フローリアンや、老舗のカフェ・クアドリもこの広場沿いにあります。いずれも18世紀頃からの歴史を持つカフェです。
カフェ・フローリアンではテラス席で楽団の演奏を聞きながらお茶を楽しむことができます(テーブルチャージはお高いですが)。夏は、少し日の傾いた夕暮れ時などに訪れると特に優雅な気分を味わえます。席に座らなくても近くを通るだけでも音楽は聞こえてくるので、広場を訪ねるだけでも楽しめますよ。
3) 鐘楼(Campanile)
高さ96.8mの鐘楼の現在の姿は、20世紀初頭に再建されたものです。エレベーターで塔の上まで上がることができ、周囲をラグーナに囲まれたヴェネチアの街を一望することができます。時間帯よっては、長い行列ができていますのでハイシーズンには入場するまでかなり待つこともあります。VENETOINSIDEのウェブサイトからオンライン予約(skip the line)(4/1~11/3のみ)もできるので、上手に活用したいですね。
4) サン・マルコ寺院(Basilica di San Marco)
かつて、ヴェネチア総督の就任式が行われていた場所です。街の守護聖人、福音史家の聖マルコの遺体を安置するため、9世紀に建立されました。正面入口のアーチの一つには、聖マルコの亡骸をエジプトのアレキサンドリアから運び出す(盗み出す)伝説の一場面が描かれています。寺院自体は、火災に遭い11世紀と17世紀に改修されていますが、ファサード、内部ともにビザンチン様式の美しさを伝え、特に床や天井を装飾するモザイク画の煌びやかさには圧倒されます。
内部のバジリカは無料ですが、寺院内には有料部分もあり、「聖マルコ博物館」「パラ・ドーロ」、「宝物館」がそれぞれ有料になっています。個人的には、正面玄関廊右側の階段からつながる「聖マルコ博物館」は、正面玄関上のテラスにも出ることができ、広場を上から眺めることができるのでおすすめです。
また、サン・マルコ寺院は、無料入場のバジリカの入口は春~秋にかけては長蛇の列ができるので、、4月から11月始め(2020年は4/1~11/3)まで導入されているVENETOINSIDEのウェブサイトからオンラインでの入場予約(skip the line)を利用することをおすすめします。(3ユーロほどかかりますが、だいぶ時間を節約できると思います。) なお、寺院内は撮影禁止なのと、大きな荷物(リュックサック)は預けが必要で、持ち込み禁止なのでご注意ください。
5) ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)
ヴェネチア共和国の総督の居城兼、政治や裁判なども行われた国家の中枢機関でした。内部に入ると、広々とした中庭があり、階段を上がって3階、4階部分に進むと総督の居室やヴェネチア共和国の政庁に纏わる部屋の数々を見ることができます。特に「元老院の間」は圧巻です。館内では、ティントレットやヴェロネーゼ、ティツィアーノなど、ヴェネチアのルネサンス期に活躍した画家達による壁画や天井画も見どころです。その他、館内の通常見学では溜息の橋を渡ったり新牢獄を見ることもできます。
また、溜息の橋(Ponte dei Sospiri)は、内側を通っている時は分かりませんが、建物の外側から見ると、美しい大理石で造られています。是非、外側からもご覧になってくださいね。通常のチケットはサン・マルコ広場周辺共通券(ドゥカーレ宮殿/コッレール博物館/国立考古学博物館/国立マルチャーナ図書館)で25ユーロ(2020年2月現在)ですが、こちらもオンラインでの入場予約(skip the line)で事前購入することも可能です(その場合2ユーロ料金が上がり27ユーロになります)。
サン・マルコ広場から少し足を延ばして、美術館や教会へ。
6) サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(San Giorgio Maggiore)
ドゥカーレ宮殿の対岸の島、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島にあるベネディクト派の修道院付属教会です。建築家アンドレア・パッラーディオ(16世紀)による建築で、内部にはティントレットなどの作品も飾られています。教会の鐘楼(有料)に上ることができ、対岸のサンマルコ広場や鐘楼などを眺めることができます。個人的にはサン・マルコ広場の鐘楼より空いていて、こちらの方が好きです。
行き方:SAN ZACCARIAの船着き場からなどから2番のヴァポレットを利用しSAN.GIORGIOで下船。
7) サンタマリア・デッラ・サルーテ教会(Santa Maria della Salute)
サン・マルコ小広場から大運河に向かって右手方向に見える、クーポラ(丸天井)が印象的な対岸の教会です。教会内部は無料ですが、奥の聖具室は有料になっています。以前、聖具室を訪れた際には、時間帯が早かったせいか、訪問者がほぼいませんでした。ティントレットの「カナの婚礼」の壁画やティチアーノの天井画がありますが、入口にいた初老のおじ様が手鏡を貸してくれました。なるほど!頭を上げて天井を見るのではなく、鏡を覗きこんで、映った天井画を見るのですね!と、感心しました。
行き方:SAN MARCOの船着き場などから1番のヴァポレットを利用しSALUTEで下船。
8) アカデミア美術館(Gallerie dell`Accademia)
サルーテ教会をでたら、小径をぷらぷらと歩いて行くと、美術館に到着します。14~18世紀にかけてのヴェネチア派絵画の数々が収蔵されています。初期のヴェネチア派パオロ・ヴェネチアーノの祭壇画をはじめ、ティチアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼなどの作品を見ることができます。
リアルト橋周辺
9) リアルト橋(Ponte di Rialto)
16世紀に再建されたヴェネチアで最も有名な橋で、長さ48m、幅は22.1mあります。朝の時間帯は空いていましたが、日中になると観光客で橋の上はとても賑わっていました。橋の上からカナルグランデ(大運河)の写真を撮ったり、橋の袂を少し離れたあたりから、行き交う船と橋を入れた写真を撮るのもおすすめです。
10) コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段(Scala Contarini del Bovoro)
団体ツアーなどでは、あまり訪れることがないので、穴場的な場所と言えるかも知れません。個人的には、訪問者もさほど多くないので、落ち着いて見学できてとても良かったです。
ヴェネチア語で「ボーヴォロ」はカタツムリを意味しています。コンタリーニ家が15世紀に買い取った建物を改装した際に、この美しい螺旋形の階段が造られたそうです。ルネサンス期の建築技術の高さが感じられる建物です。
まとめ
ヴェネチアの見どころは沢山あり、滞在日数や時間がどのくらい取れるかで計画も変わってきます。事前に入場予約をすることで、時間が節約できる観光箇所もあるのでVENETOINSIDEなどのオンライン予約なども積極的に利用したいですね。
もし、英語のウェブサイトでの予約だと、言葉の面で心配な方や、現地でもしっかりと日本語での説明を聞いて観光されたい方は、日本語での現地ツアーに参加されるのも一案です。VELTRA(ベルトラ)などのサイトも上手に活用されるとよいかと思います。
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また、今回は、紹介していませんが周辺の島々の訪問や、観劇なども時間があればおすすめです。また別の機会にご紹介します。
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