ポルトガル旅行回想記 ポルト編

旅の始まりはポルトから ポルトまでのフライト

新型コロナウィルスの本格的な流行が始まる前、2019年の12月初めに、ポルトガルに行きました。いつか記事にしようと思いながら、なかなかできなかったので今回改めて回想記を書いてみました。

ポルトガルへのフライトで日本からの直行便はありません。一年に一度の休暇で出かけたので、金曜日の仕事終わりにそのまま空港に向かう羽田空港発の深夜のエミレーツ航空を利用しました。

■利用したフライト
往路:羽田空港 00:30発 ドバイ空港 07:20着(所要11時間50分)/
ドバイ空港 09:25発 ポルト空港 14:05着(所要8時間40分)

復路:リスボン空港 13:35発 ドバイ空港01:00着(所要7時間25分) /
ドバイ空港 02:55発 成田空港17:20着(9時間25分)

上記のように、往路ポルトに入り、復路リスボンから帰国できるフライトがあり、お値段もリーズナブルだったことが選定理由ではありましたが、、個人的な結論から申し上げると、次回もしポルトガルに行く機会がある時には、多分ヨーロッパ経由にすると思います。。。
ドバイで乗り継ぎ後のフライトが大幅に遅延し、結局現地到着が遅くなってしまったのとフライト時間がやはり長かった為です。

ともあれ、金曜の深夜に出発し土曜日の夕方にポルトに到着。そこから旅がスタートです。

ポルト空港から市内までは、メトロで移動

ポルトの空港と市内中心部は15キロほど離れています。空港から市内までのシャトルバスなどもありますが、移動時間の短いメトロを利用しました。
空港にはE線(Lihna E)が通っていて、これを利用してトリンダーデ(Trindade)まで移動します。ここで、C線(Lihna C)に乗り換えて、サンベント(São Bento)駅まで移動できます。
(実際には、筆者はトリンダーデ駅で降りて、そこから歩いてホテルまで移動しました。)
空港から市内までのメトロ利用時には、乗車券(アンダンテAndante)を購入する必要がありますが、最初の購入時に発券代として0.6ユーロ(2021年1月現在)がかかります。
自動券売機でチャージをすれば何度でも利用が可能です。(日本のSuicaやPasmoのような感じですね)中心部からの距離でゾーン分けされていますが、空港はゾーン4になるのでゾーン4の料金分のチケットを購入して移動します。

もし、翌日もポルトでメトロや市バスを利用しての観光を考えている場合には、24時間券などを購入するのも良いかも知れません。
(筆者は、元々ポルトは徒歩観光で考えていたので、空港~市内の切符のみ購入しました。)
ポルトのメトロのサイトはこちら

ポルトで訪れたい場所 7選

1) サン・ベント駅(Estação de São Bento)

なんといってもポルトのランドマーク的な駅舎で、内部のアズレージョ(タイル)は見事なものです。駅のホールの壁面一面を飾るアズレージョは1930年にジョルジュ・コラコによって制作されたもので、ポルトガルの歴史にまつわる場面が描かれています。
もはや美術館の一室のようですが、駅なので誰でも無料で入ることがでるので是非訪れてみてください。

サン・ベント駅のホール
アズレージョが芸術的です

2) ドウロ川に面したカイス・ダ・リベイラ地区(Cais da Ribeira)

ドウロ川に面した地区でカラフルな家々が立ち並ぶ一帯。現在は1階がレストランやカフェになっているので、写真撮影がてら散策た楽しめます。すぐ間近にドン・ルイス1世橋があり、下から眺める橋も迫力があります。

カラフルな家が立ち並びます

3) 対岸へとつながるドン・ルイス1世橋(Ponte de Dom Luis Ⅰ)

1881年着工、1886年に完成した幅8メートル、高さ45メートルの上下二重構造の橋です。
設計者は、パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子だったテオフィロ・セイリグです。上層部は鉄道用(側道を人も通行可)、下層部は自動車用(同じく側道を人も通行可)です。
上層部はすぐ横をメトロ(路面電車のようですが)が通るので、不思議な感じがします。
時間があれば、対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区まで足を延ばすついでに、渡ってみてはいかがでしょうか。筆者は、往路は橋の下層部を復路は上層部を歩いて散策しました。

下から眺めると迫力があります
上層部を路面電車が走ります

4) ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区(Vila Nova de Gaia)

ポルトのワイナリーが立ち並ぶ一帯です。ポートワインはドウロ川の上流で集客されたブドウから造られますが、樽に詰められた後、冬を越しヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアに運ばれて熟成と瓶詰が行われます。
ポートワインは糖分が残っている発酵途中にブランデーを加え、酵母の動きを止めて造られる酒精強化ワインの一種ですが、ブドウの種類や熟成年数などによって種類分けされています。
ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにはワイナリーがいくつもありますが、観光客向けにワイナリー見学ツアーが用意されていたり、試飲ができるようになっていたりするので時間があれば、訪れてみても良いと思います。
サンデマン(Sandeman)カレム(Calem)などで、テイスティング付きで所要40分程度のワインセラー見学ツアーなどが開催されています。

赤屋根のワイン工場が立ち並ぶ一角

5) カテドラル(Sé do Porto)

古くは12世紀に要塞として建てられ、その後改修された建物です。18世紀の改修の際には、クレリゴス教会の設計を担当したニッコロ・ナッソーニによりバロック様式のポーチ部分が加わりました。内部の回廊は、18世紀のアズレージョで飾られています。

遠くからでもよくみえる大聖堂
12世紀頃からの歴史ある大聖堂です

6) クレリゴス教会(Ig. dos Clerigos)

76メートルの塔のあるバロック様式の教会です。塔の上にあがることもでき(階段ですが)、対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区や旧市街の様子を上から眺めることができます。

内部はピンクと金色で優美です
塔の上からの眺め

7) その他の見どころ

ボルサ宮・・・19世紀前半に建てられ、近年まで証券取引所として使われていた建物です。(ボルサはポルトガル語で証券取引の意味)
ソアーレス・ドス・レイス国立美術館・・・陶器や中世絵画、日本の南蛮屏風、ポルトガルの現代芸術家の作品などが展示されています。
ドウロ川クルーズ・・・季節の良い時期であれば遊覧船も、違った角度から街が眺められてお勧めです。乗り場はカイス・ダ・リベイラやヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにあり、クルーズの所要時間は50分ほどです。

ソアーレス・ドス・レイス国立美術館

まとめ

ポルトは小さな街なので一日でも徒歩で主要な見どころをみて廻ることができると思います。(もちろん、連泊できればもっとゆっくりと観光や散策が楽しめますが)
ただ、坂が多い街なので、宿泊するホテルはなるべく中心に近いホテルを選び、効率良く散策を楽しみたいところです。
個人的にはサン・ベント駅の近くが便利だと思っているので、また次の機会にご紹介したいと思います。

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