日本からイタリアへ。ベネチアまでの所要時間で選んだ航空会社は?【夏季】

日本からイタリアへ。ベネチアまでの所要時間を考えて航空会社を探した結果。

少し前のことになりますが、6月末に休暇を利用して、両親とのイタリア旅行を計画しました。
ローマやミラノが目的地の場合、直行便を利用する方が、体力面や時間をセーブできるメリットが大きいのですが、今回の目的はベネチアとフィレンツェです。残念ながら、いずれも日本からの直行便がありません。

イタリアの航空会社を利用する場合、ミラノかローマでの乗り継ぎとなりますが、ベネチアへの到着時間は、大体22:30前後になってしまいます。

「初日は疲れもあるので、なるべく早い時間にベネチアに到着したい。。」

条件を満たす航空会社を探してみると、東京発着(成田もしくは羽田)便では、フランクフルト(ルフトハンザ航空/全日空)、もしくはチューリヒ(スイスインターナショナルエラインズ)、その他、今回選んだヘルシンキ(フィンエアー)での乗り継ぎ便、が候補となりました。

実は乗り継ぎが良い。フィンエアーを選んだ理由。


「ベネチアに行くのに、イタリア国内ではなくヘルシンキで乗り継ぎで大丈夫?」と、思われるかもしれませんが、実は、フィンランド航空では夏季限定で、ヘルシンキーベネチア間の便が飛んでいます。
意外にも、この便を利用すると、イタリア国内で乗り継ぐよりも約4時間ほど早く、18:30頃にはベネチアに到着することがわかりました。
初日の時差や疲れ、翌日からのスムーズな行動を考えると、この到着時間の差は、かなり大きな差ですよね。

今回は成田空港から出発しましたが、フィンエアーは、関西空港、中部空港からも定期便が就航しているうえ、夏季には福岡空港発(曜日限定)の便もあるので、自分にとって一番近くて便利な空港を選んで出発できるメリットもあります。
2019年の12月からは新千歳空港発の便ができた他、2020年の夏には羽田空港からの深夜発の便(日本航空との共同運行便)も拡充されるので、ますます便利になりそうですね。

では、実際のベネチアまでのフライトをみてみましょう。

ヘルシンキまでの所要時間

ヘルシンキまでの飛行時間は、成田空港から約10時間。(参考までに、成田空港からミラノ空港まで直行便を利用した場合、所要時間は12時間40分程度です。)

試しに、2020年のフィンエアーの公式サイトで6月下旬のフライトを検索してみると、

AY074便 成田空港 11:00発 / ヘルシンキ空港 15:00着

と、スケジュールが出てきます。

この時期はサマータイムなので、フィンランドと日本の時差は6時間です。
(フィンランドは日本から見て、-6時間の時差なので、日本が正午12時の時にヘルシンキは朝の6時、ということになります。)

個人的な感覚ですが、10時間くらいのフライトであれば、昼前に日本を出発し、1回目の機内食を食べて、映画などのエンターテイメントをディスプレイで楽しんで、少し休憩して、2回目の機内食を食べたら、あっという間に到着するように感じます。(ヘルシンキの到着時間を日本時間で換算すると22時頃の到着ということになります。)

フィンエアーの機材と機内

AY074便の機材もフィンエアーの公式ぺージから見ることができ、A350-900 機種と記載されています。座席の配列図なども見ることができ、エコノミークラスの席配列は3-3-3、ビジネスクラスでは1-2-1となっています。

フィンランド航空の機内はマリメッコのデザインが随所にみられ、個人的にはとても癒される航空会社だと感じています。
ペーパーナフキン1つを例にとっても、よくある白い無地のものではなく、可愛らしいデザインのものが使われていて、機内でも北欧の雰囲気を味わうことができます。

ビジネスクラスでは、ファブリックや食器にもデザインが使われているだけでなく、アメニティポーチもマリメッコのデザインが使われていて、これも人気になっています。他にも、イッタラのグラスが使われています。(今回は、筆者はエコノミークラス、両親はビジネスクラスを利用しました。)

フィンエアビジネス食事
デザインのかわいい食器(ビジネスクラス)
ビジネスクラスアメニティ
マリメッコ柄のアメニティ(ビジネスクラス)

ヘルシンキ空港での乗り継ぎ。空港は分かりやすいので簡単。

機内での時間を楽しんでいる間に、あっという間にヘルシンキに到着です。

フィンエアーの公式ホームページで、「ヨーロッパの100以上の都市が、フィンエアーの充実した路線網で結ばれいます。」と、記載されているように、ヘルシンキ空港発着のヨーロッパ路線は多く、世界中から乗り継ぎをする乗客が多く利用しています。

ですが、空港はパリの空港やフランクフルトの空港などと比べると、そんなに大きい空港ではありません。その分、乗り換えもスムーズで便利という印象です。

ヘルシンキ空港でのミニマム・コネクティング・タイム(フライトとフライトの間の最低乗り継ぎ時間)は、非シェンゲン国協定加盟国からシェンゲン加盟国へのフライトでは「40分」とされています。(ちなみにパリのシャルルドゴール空港ではターミナルにより70~90分くらいとされているので、それと比べてもかなり乗り継ぎもコンパクトな印象かと思います。)

到着後は、機内を出ると手荷物検査と入国審査へと進みます。
ベネチアまでのフライトであれば、入国手続きを終えて、次のゲートに向かっているうちに、あっという間に次の乗り継ぎ便の搭乗時刻になってしまいます。(フィンエアーのヘルシンキ空港での乗り継ぎはこちら)

ヘルシンキからベネチア行きのフライトは、参考までに、2020年のスケジュール(2020年は6/19~)では、

AY1781 ヘルシンキ 16:30発 / ベネチア18:30着
(※この夕方の便は土・月・火・水曜のみとなり、木・金・日曜日は ヘルシンキ 07:15発 / ベネチア09:15着となります。)

もし、乗り継ぎまでに時間があれば、ヘルシンキの空港には、イッタラやマリメッコ、ムーミングッズのお店、といったフィンランドブランドのお店などが並んでいて、北欧雑貨好きにはかなり嬉しい空港なので、覗いてみることをおすすめします。

さて、そこからベネチアまでのフライトは、約3時間(フィンランドとイタリアの間に-1時間の時差があります)。まだ外も明るいので、窓側の席からは景色も楽しめます。

そして到着すれば、そこはもう「水の都ベネチア」です!

旅の計画をたてるなら、ルートと予算に合わせてロスの少ない航空会社選びを。

そんなわけで、筆者もほぼ上記と同じようなフライトスケジュールで、ベネチア空港に18:30頃に到着できました。
6月末のベネチアは21時頃まで明るいので、初日から得した気分です。

ただ、旅の時期や期間、利用空港などによっても条件は異なってきます。
今回は、フィンエアーを利用しましたが、旅のルートや予算などによって、自分にとっての最適な航空会社は変わってくると思います。
フライトスケジュールや所要時間、予算などをまとめて比較できるスカイスキャナーなどの便利なツールもあるので、自分の計画にあった航空会社を選んでみてくださいね。そして、実際に航空券を予約するときには航空会社の公式サイトなどのサイトとも料金を比較したうえで、より良いほうを購入するされるとよいでしょう。

ベネチア空港から本島への移動については、また別の機会にご紹介します。

スカイスキャナー

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