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4) アカデミア美術館(Galleria dell`Accademia)
ミケランジェロの作品「ダヴィデ像」が見どころの美術館です。美術館の前身は、ジョルジョ・ヴァザーリによって16世紀後半に設立されたアカデミアで、初代の総裁はコジモ1世とミケランジェロでした。18世紀末に、学生のお手本となる美術品収集と美術を志す若者の教育機関としての役割が加わり現在の美術館の基礎となりました。
美術館では有名な「ダヴィデ像」だけでなく、ミケランジェロによる「髭面の奴隷」、「目覚める奴隷」、「若き奴隷」、「奴隷アトラス」など4体の奴隷像なども見ることができます。
「ダヴィデ像」は通路の奥に展示されていて高さ5メートルの純白の大理石から掘り出された作品は一際目をひきます。
美術館の入口にはいつも列ができていて観光シーズンはこちらも待ち時間が出るため、事前に予約していくことをおすすめします。
こちらも、B-ticketsのサイトからアカデミア美術館を選択し、チケットを購入することができます。
5) サン・マルコ美術館(Museo di San Marco)
14世紀に創建されたドメニコ派の修道院。15~17世紀にかけて教会と付属修道院の工事と改修が行われています。修道院部分が現在の美術館になっていて、修道僧であり画家であったフラ・アンジェリコによる「受胎告知」が最大の見どころです。この美術館は訪れるだけで心が穏やかになる、個人的にもおすすめの美術館です。
6) ポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)
フィレンツェで最古の歴史を持つ橋で、現在残っている橋は1345年に建造されたものです。また、第二次世界大戦で爆破を逃れたフィレンツェ唯一の橋でもあります。昔は肉屋、皮なめし屋、鍛冶屋などが軒を連ねていたようですが、悪臭と騒音を理由にフェルディナンド1世が16世紀の終わりに彼等を立ち退かせ、改築して金細工などの宝石商に貸出し現在に至っています。橋を歩くのも楽しいのですが、少し離れた場所から橋自体の写真を撮ると、その美しさが良くわかります。
7) ピッティ宮殿(Palazzo Pitti) /パラティーナ美術館(Galleria Palatina)
元々は銀行家ルカ・ピッティにより建てられた宮殿を、後にメディチ家が買い取り改修を重ね、19世紀半ばまで歴代のトスカーナ大公の居城として使われた宮殿です。宮殿とその付属のボーボリ庭園には、「パラティーナ美術館」、「近代美術館」、「銀器博物館」、「陶磁器博物館」など7つの美術館・博物館が入っています。(全部見ようと思うといくら時間があっても足りませんね。。)
その中で、特に訪れておきたいパラティーナ美術館(Galleria Palatina)は、メディチ家により17世紀にピッティ宮殿に増設された美術館です。ルネサンス~バロック時代のコレクションが主に収められており、主題や年代には関係なく展示されています。
フィリッポ・リッピ、ボッティチェリ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼ、カラバッジョ、ルーベンス、ヴァン・ダイク、などメディチ家の審美眼で集められた作品の数々が見られます。また、「小椅子の聖母」、「大公の聖母」、「布張り窓の聖母子」などラファエロの作品も充実していて見逃せません。
入場券はピッティ宮殿の共通券になっていて、パラティーナ美術館、君主の居室、近代美術館、銀器博物館、メリディアーナ小宮、陶磁器博物館の入場が可能です。(すべて見ると一日がかりになると思います。ちなみに、ウフィツィ美術館やボーボリ庭園、国立考古学博物館の入場などとセットになった3日券などもあります。)
8) 中央市場(Mercato Centrale)
フィレンツェの中央市場は、1874年に建てられた鉄骨とガラス建築の屋内市場です。一階には食品と扱うお店が集まり、ドライポルチーニやドライトマト、トリュフオイルや様々な種類のパスタなど、お土産探しにもちょうど良い店が沢山入っています。(日本人スタッフがいるお店もあります。)
2階は2014年に改修された大きなフードコートになっています。様々な飲食店のブースが並んでいるので、色々なお店を覗いて好きなものを購入し、その場で食事を楽しむことができるのもこの市場の魅力です。
番外編:市内から少し足を延ばして ミケランジェロ広場へ
フィレンツェを一望できる高台になっているのが、街の南東部にあるミケランジェロ広場です。市内から12番または13番の公共バス(ATAF)で訪れることができます。
ここから眺めると、大聖堂のクーポラやジョットの鐘楼など、フィレンツェの街をアルノ川越しに一望することができます。
バスの時刻表とルートマップのサイト(英語またはイタリア語)はこちら。
個人的なおすすめ カフェやお土産
1733年創業の老舗カフェ「GiLLi」
レプブリカ広場に面したカフェ「GiLLi」。メディチ家の時代にスイス出身の一家が始めたという老舗カフェで、その歴史は1733年にまで遡ります。現在の場所にカフェが移ったのは1900年代の始めですが建物自体も素敵で、室内スペースは落ち着いた雰囲気です。テラス席や立ち飲みのスペースもあり、軽食を取ることもできる地元で愛されるカフェといった印象です。ショーケースの並ぶケーキとカプチーノでの休憩はいかがでしょうか。また、お菓子なども売っているのでお土産にされても良いかも知れません。
リナシェンテ(デパート)の上階、ルーフトップにあるカフェ
レプブリカ広場のリナシェンテ(Rinascente)の最上階に、ルーフトップに出られるカフェがあります。日中はカフェを楽しむことができ、昼や夜は食事を取ることもできます。スペースは広くありませんが、ここからの眺めはとても素晴らしく、大聖堂をすぐ目の前に見ることができます。
女性におすすめのお土産 サンタマリア・ノヴェラ薬局
1221年にドミニコ会の修道士が修道院の庭で薬草などを栽培したのが起源という、世界で最も古い薬局の一つと言われています。17世紀になって薬局は一般公開され今日に至りますが、現在でも800年も昔の創業当初の伝統的な製法に則って製品が作られています。
薬局の販売スペースは、修道院内の教会だった部分が使われているので内装も美しく、天井も高くて薬局自体が美術館のようです。テスターで試すことができるようになっていて、薬局の販売員の方が色々と説明をしてくれます。個人的には、お値段も手頃なローズウォーターが気に入っています。日本でも一部の百貨店などで取り扱いがあります。
日本でのサンタマリア・ノヴェラ薬局の製品取り扱い店はこちら。
(そのほか、楽天市場やAmazonなどでも取り扱っているお店があるようです。)
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