中国の武漢から始まったとされる新型コロナウィルス(COVID-19)ですが、時間を追うごとに、中国・アジアのみならず世界各国への広がりを見せており、心配な状況が続いています。
ここ1カ月は世界各地の入国制限や入国後の移動制限などが、各国の対応が刻々と変わっている状況です。
感染症に限らず海外への渡航の際、不測の事態に備えて、その国の安全情報を入手することはとても大切なことだと思います。自分自身の安全のため、また家族など周りの方の心配を軽減するために、事前の情報入手に注意を払いたいところです。筆者自身も、海外渡航の前には、外務省の海外安全ホームページなどを参考にし、ニュース配信などでの情報を入手するようにしています。
海外旅行前に確認しておきたい、外務省・海外安全ホームページ
外務省の「海外安全ホームページ」のサイトでは、渡航先の国・地域の情報を地図や国名から検索・確認することができます。安全対策の目安によって4つのカテゴリーで危険情報がカテゴリー分けされていて、危険度によって渡航の是非を判断する一つの目安とすることができます。そのほか、スポット情報として、限定地域で最近起こった事故、事件、テロなどの情報が速報的に情報発信されています。
これから渡航する国、街などで異変が起きていないか、旅行の事前に確認することができるほか、旅行中にもホームページを確認することで最新の情報を知ることができます。
危険情報の中には、今回のコロナウィルスのような感染症に関する「感染症危険情報」も項目もあり、注意喚起の状況を確認することができます。
「外務省 海外安全ホームページ」のサイトはこちら。
登録しておきたい 外務省・海外安全情報配信サービス「たびレジ」
もうひとつ活用したいツールとして、外務省からの最新の安全情報の配信サービスに「たびレジ」という無料配信サービスがあります。渡航予定がある方も、また予定がない方でも、希望する国の安全情報を日本語で受け取ることができます。
渡航予定のない方は、利用者登録をせずに(簡易登録が可能)、メールアドレスの登録と情報を希望する国や地域を選択することで該当国のニュースを受信することができ、日々の情報収集を行うことが可能です。
渡航予定のある方は、渡航国・地域、渡航期間、氏名、連絡先などを登録することで、旅行中も最新情報を受け取ることができ、いざという時にも素早く支援が受けられるシステムとなっています。
「たびレジ」のサイトはこちら。
出発前に忘れずに加入しておきたい海外旅行保険
海外旅行に行く際には、「海外旅行保険」にも忘れずに加入しておきたいところです。
「どうしても出発当日でないと加入ができない」、という場合には空港内に設けられている保険窓口または自動発券機での保険加入も可能ですが、事前にインターネットでの保険申し込みをしておけば、場合によっては4~5割近い割引がある保険会社などもあります。事前申し込みの方が割安なので、可能であればインターネット申し込みをおすすめします。
当日の空港での保険申し込みではなく事前に申し込んでおくことができれば、往路の家を出てから空港に向かうまでの区間も、何かあった場合には保険の対象期間となり、より安心して海外旅行に出発することができます。(海外旅行保険の適用期間は「自宅を出発してから自宅に帰るまでの間に起こったトラブル」が対象となっているため、当日空港での申し込みでも復路は自宅までカバーされますが、往路は出発当日の空港申し込みだとカバーされないため、保険の申し込み時期には注意したいところです。)
また、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険があるものもあります。自動付帯のもの(カードを付帯しているだけで自動的に保険対象となるもの)と、利用付帯(旅行代金などの何らかの関連する支払いをカードでしなくては保険適用の対象とならないなどの条件のある)ものがあります。保険専用ではなく、クレジットカードのサービスの一環としてのものとなり、種類によって補償される内容も異なるので、カード保険のみを利用予定の場合には、ご自身のカードの海外旅行保険の適用条件を事前に確認されるとよいでしょう。
特に、海外で病院での治療が必要になった場合などに備える、傷害治療費用と疾病治療費用の補償額は大切なのでしっかりとした確認が必要です。あわせて、現地で何かあった時のため、カード会社のサポートセンターの連絡先などを控えておくこともポイントです。
海外が以前より身近になったとはいえ、日本とは様々なことが異なります。
事前の情報収集ともしもに備えた保険で、安心で安全な旅ができるといいですね。
また、今回、世界規模でコロナウィルスが流行する事態となって、「旅」、「観光」というのは本当に平和産業だと実感しています。国際社会全体が平和でなければ成り立たず、普段、安心して旅行ができているのも、本当は、当たり前のことではなく、それ自体が平和な世の中で有難く、感謝しなくてはならないことだと改めて感じています。コロナウィルスの流行が一刻も早く収束しますように。
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