ヴェネチアのヴァポレット利用。空港から本島、周辺の島など。

burano island
船乗り場近く小路にあるカラフルな家

ヴェネチアでのヴァポレット利用。空港から本島、周辺の島など。

ヴェネチアの周辺には、ガラス工芸で有名なムラーノ島、レース編みとカラフルな家々が並ぶブラーノ島、その他にもリド島やトルチェッロ島があります。
中でも、ブラーノ島がとても可愛らしく、ムラーノ島とセットで訪れても半日強で訪問が可能なので、ヴェネチア滞在中に是非訪れたいところです。
今回は、ヴァポレット(水上バス)を利用し、本島→ムラーノ島→ブラーノ島→本島と廻った際のルートを記載しました。また、忘備録を兼ねて、ヴェネチアのサン・マルコ空港から本島へのアクセスに利用した水上バスの「ALILAGUNA」についても併せて記載します。

ヴェネチア空港から本島へ。水上バス ALILAGUNAで約80分

空港からヴェネチア本島までの移動の際に利用できる公共交通機関は、
陸路:バス(ATVOまたはACTV)を利用してローマ広場(PIAZZA ROMA)まで移動し、そこから行き先に応じて、ヴァポレット(ACTV)に乗り換える方法。
:水上シャトルバス(ALILAGUNA)で直接、本島や周辺の島にアクセスする方法があります。
サンマルコ広場周辺に空港から直接アクセスする場合、乗り換えの煩わしさを考えると、直接、船でアクセスできる水上シャトルバス(ALILAGUNA)はかなり魅力的です。空港からの所要時間は80~90分前後です。

空港に着いたら、乗り場/チケット購入場所/利用ラインを確認。

ヴェネチア空港に到着し、スーツケースを受け取って一般エリアに出たあと、水色の「WATER TRANSFER(ウォータートランスファー)」の表示の方向へ移動します。ヴェネチア空港のマップ上では、FIRST FLOORの左奥にあるMOVING WALKWAY (動く歩道)を通って船乗り場まで移動することになります。空港から直結しているとはいえ、思ったより距離があるので時間に余裕を持って移動したいところです。
ALILAGUNAのチケットは、空港の到着階のトランスファーチケットオフィス(TRANSPORT TICKET OFFICE)や、船乗り場そばのチケット窓口、船の中などでも購入することができます。オンラインではなく現地でチケットを購入する場合、空港→本島(片道)で15ユーロ、往復で27ユーロです。(料金は2020年3月現在のものですので、詳しくは公式サイトでご確認ください。)
乗船するラインによりますが、ヴェネチア本島では、サン・マルコ広場(SAN MARCO)、リアルト(RIALTO)、フォンダメンタ・ヌオーヴェFONDAMENTA NUOVE)、グーリエ(GUGLIE)などに停まります。その他、ムラーノ島、ブラーノ島、リド島にもALILAGUNAで空港から直接アクセスすることができます。今回は、ブルーライン(BLUE)を利用しました。
【参考】ALILAGUNAの公式サイトのマップはこちらから、タイムテーブルはこちらから。値段はこちらから見られます。

alilaguna
ヴェネチア空港の船乗り場

ヴェネチア本島内と周辺の島々へ。ヴァポレット(ACTV)を利用

チケットの購入場所と値段

ヴァポレットのチケットは原則的に船乗り場にある切符売り場や券売機などで買うことができます。また、観光案内所やタバッキ(キオスク)で購入することもできます。1回券は75分まで有効で7.5ユーロです。時間内であれば、複数のヴァポレットを乗り継ぐこともできます。ただ、ヴェネチア周辺の島にも足を延ばしたり、ヴァポレットを使って色々回りたい方は、24時間券(20ユーロ)や48時間券(30ユーロ)を購入した方が、時間を気にせず何度でも乗り降りできて便利です。(24時間券でも3回乗れば、元が取れることになりますし。) 有効時間はいずれも、船乗り場にある小さな打刻機に切符をかざして「ピッ」と時間を読み取ってからの開始となりますが、場合により窓口などで発券された時間からすでに開始の打刻がされていることもあるようなので、購入時に確認した方がよいかも知れません。いずれにしても、打刻を忘れると罰金を取られてしまうこともあるので気を付けましょう。(※上記の値段は、いずれも2020年3月現在のものです。)

vaporetto
運河を行き交うヴァポレット

半日プラン:本島からムラーノ島とブラーノ島をセットで訪れる

回り方などによって利用するラインが異なってきますが、私は半日少々でムラーノ島とブラーノ島の両方を訪れたかったので、下記のようなルートを利用しました。ヴァポレット(ACTV)のラインごとの時刻表はこちらの公式サイトに載っています。路線図はこちらから。

本島→ムラーノ島へ ガラス細工の島

本島「Fondamenta Nuove」からヴァポレット:4.1番、または4.2番に乗船

4.1利用の場合にはムラーノ島の「Murano-Faro」で下船するのが一番所要時間が短いようです。時刻表で確認すると1時間に3本程度出ていて、12分程の所要時間になっています。(もう少し先のMurano-Museoまで行くことも可能です。)
4.2利用の場合には、Murano-Museoで下船するのがよさそうです。(この場合、時刻表では20分程の所要時間です。)

筆者自身は、「Faro」の船着き場でヴァポレットを降りました。そこからまっすぐ道を進むと運河沿いにガラス細工のお店が軒を連ねています。

アクセサリーやガラスのカップ、置物などお店によって扱っているものも異なっているので気に入ったお店を覗いて歩くだけでも楽しめます。工房などもあって、見学ができるところもあり、ムラーノ島のカナル・グランデを渡ってしばらくいくとガラス博物館などもあります。(ガラス博物館が目的の場合には、Murano-Museoで下船したほうが近いです。)

ムラーノ島→ブラーノ島へ カラフルな家々が並ぶ島

ムラーノ島からブラーノ島に向かう際には、下記のヴァポレットを利用しました。
ムラーノ島「Murano-Faro」からのヴァポレット: 12番に乗船
ブラーノ島「Burano」で下船

ブラーノ島は小さいので、船を降りてから中心部へ向かう広めの通りを進んでもよいですが、船着き場から少し左の方の小路を進むと、カラフルな民家が軒を連ねていて、とても素敵です。

人々が暮らす民家なので騒いだりしないように、写真を撮る時もマナーには気を付けて進みます。運河に沿って歩くと中心部へと続く通り(Via B. Galuppi)に出るので、広場を目指して進みます。広場の近くにはレースの博物館があります。
この島では、小路などをゆっくりと歩いて、のんびり過ごすのがおすすめです。

burano island
船乗り場近く小路にあるカラフルな家
burano canal
運河沿いも絵になります。

ブラーノ島→本島へ

ブラーノ島からの帰りは、
Burano」からのヴァポレット:12番 に乗船
本島「Fondamenta Nuove」下船。約42分ほどで到着します。

番外編:ホテルのチャーターボートを使ってムラーノ島を訪れた話

ムラーノ島を2回目に訪れた時には、ヴァポレットではなく、宿泊したホテル(MONACO & GRAND CANAL)でたまたま提供されていた、ムラーノ島の工房を訪れる無料チャーターボートを利用しました。時間がなかったので工房だけ訪れてそのまま帰りましたが、そこで降ろしてもらって、自分で帰ることもできたようです。
チャーターボートだと圧倒的に時間が早かったのと、ヴァポレットや観光客が通るルートとは異なる本島の中の運河を通り抜けながら進み、洗濯物が干された家々など、普段の観光ではあまり見ないヴェネチアの人々の日常の一コマも見ることができて、それそれで面白かったです。
工房では職人さんが実際に作品を作っている様子なども見学でき、ショップなども併設されていました。(高価な置物には残念ながら手がでませんので、、ピアスを幾つか購入したくらいですが。。)

private boat
プライベートボートで運河を進む
murano glass factory
ムラーノのガラス工房

まとめ

折角ヴェネチアを訪れるなら、本島に比べて観光客も少なく、のんびりした雰囲気が味わえる周辺の島にも是非、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
あまり時間がない場合には、訪れる島を絞って半日程度でまわってみるのでもよいと思います。公共交通機関以外でも、現地のオプショナルツアーがあるので、効率よく利用して時間を節約するのも一つの方法です。VELTRA(ベルトラ)などでも2島めぐりの半日ツアーが出ています。言葉の面で心配な方は日本語の専用ボート利用ツアーなどもある他(お値段はその分高めになりますが)、英語の専用ボート利用ツアー(こちらだとお値段もリーズナブル)なども候補に入れるとよいですね。
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ご自身の滞在時間や好みに合わせて、公共交通機関とツアーをうまく使い分けて計画を立ててみてくださいね。

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